錦織

2016年錦織、体力面の課題!?

「2016年錦織選手に達成して欲しかったこと!」で取り上げた、「3.主要な大会で勝ち続ける体力をつけること」について、どうだったか見ていきます。

2016年シーズンはマスターズでベスト4以上に残るようになったこともあり、日程が厳しくなって休む期間が短い状態で、試合に出続けている事が多かったです。

全仏オープンから全米オープンまでのスケジュール

クレーシーズンに入ってからは、全仏オープンまでほぼ休みがない状態で連戦。それでも体がまだ元気なこともあってか、全仏オープンで負けるまで、しっかり結果を残してきました。

芝シーズンに変わったら、2015年と全く同じでいきなり怪我をしてしまいます。芝のコートだと体に負担がかかることもあるのでしょうか。結局、ウィンブルドンには満足な状態で出場することができませんでした。

いつもなら休める期間だった8月上旬も、リオデジャネイロ五輪に出場して6試合も戦い、すぐに移動してマスターズに出場という、強行スケジュールもありました。

それでも上手くリカバリできて、全米オープンでベスト4と素晴らしい結果を残しました。ただ、マレー選手と戦った後、疲労が回復できず、準決勝でワウリンカ選手に敗戦。

楽天オープンからツアー・ファイナルズ前までのスケジュール

全米オープンから約1ヶ月近く空いて、日本に凱旋しての楽天オープン。

調子も良さそうだったので、優勝が期待されましたが2回戦の試合途中で、前兆もなく突然左臀部の痛みが出て棄権。シーズン後半になって、相当疲労が蓄積しているのでしょうか、いいテニスができていても体がついて来ないといった感じです。

今年はよく試合後のインタビューで、「この後しっかりリカバリして、次の試合に向かいたい」といった感じのことをよく耳にしました。

フルタイムで中尾トレーナーが帯同して、常に体のケアをしているのですが、ATPツアーのこの過酷なスケジュールをこなしていくのは、ほんと大変ですよね。休めるのはシーズン終わった12月だけで、12月もイベントやら何やらあって忙しそうですが・・・。

ツアー・ファイナルズでのパフォーマンスについて

予選ラウンドロビンでのマレー選手との、試合時間3時間20分の激闘が全てでした。

中1日あいてチリッチ選手と対戦しましたが、第1セットは素晴らしい内容で圧倒していたのに、第2セットに入ってからは、まるで別人のようにミスはする、動きが悪くなると、疲労の影響でパフォーマンスが低下して逆転負け。
錦織選手の調子が落ちて、チリッチ選手が息を吹き返したこともありますが、正直ここまでプレーレベルが落ちるのかと、目を疑う結果となってしまいました。

そして、翌日。準決勝でジョコビッチ選手と対戦。2016年シーズンの前半戦で何度もやられてきた分をやり返す、いいチャンスだと思っていたのですが、前日の内容を見る限り覚悟はしていました。
予想通り見るからにコンディションが悪く、一方的に終わって何とももやもやした気分でシーズンの締めとなってしまいました。

ツアー・ファイナルズのマレー選手を見ていると、あんなにヘトヘトになって見るからに動きが悪くても、勝ち切ってしまう底力がすごいと思います。

ラオニッチ選手と準決勝で対戦した時は、立ち上がりから明らかに体が重く、1セット目を取られました。このままあっさり負けてしまうのかと思ったところから、脅威の粘りでフルセットまで持ち込んで逆転勝ち。
コンディションが悪くても3時間38分も戦い抜いて勝ってしまう。そして翌日には、ジョコビッチ選手を倒して優勝。

無理をして故障してしまっては元も子もないですが、錦織選手もコンディションが悪い時に、どれだけパフォーマンスを発揮できるか。
マレー選手のようにとは言いませんが、来年はそういう姿を見ていきたいです。

この話題はもう少しだけ、次回に続きます。

-錦織
-