今回は、前記事で書いた「3.主要な大会で勝ち続ける体力をつけること」について、違う視点で見ていきたいと思います。
2016年は、2015年のスケジュールをベースにマスターズでの成績が良くなった分、より厳しいスケジュールになったと思います。さらにオリンピックもあったわけで、本当にタフな1年でした。
来年は、マスターズをベスト4までは勝ち上がること前提で、スケジュールの見直しがあると思いますが、その辺はチーム錦織がどういうスケジュールを立ててくるか、楽しみに待ちたいと思います。
プレー面での体力消耗の軽減!
体力を強化することはもちろん大事ですが、2016年の錦織選手の戦いを見ていて、フィジカル面での負荷を減らす戦い方を取り入れているなと思いました。
その中で、特にネットプレーが増えたと思います。
サーブアンドボレーやリターンからのネットダッシュ、相手を左右に振って体勢が崩れると判断したら即ネットに出るなど、意図的に早い展開でポイントを取るショートポイントを増やしている感じでした。
苦し紛れでネットに出たり、ちょっと強引なところがあったりと、見ている側としては、ヒヤヒヤしてしまう場面があります。ただ、ネットプレーを増やすというのは、先々のことを見据えると、良い試みではないでしょうか。
錦織選手はストロークが武器で、どんな相手でも主導権を握れるくらいの力があると思います。ただ、常にストロークを続ける展開をしていたのでは、体力の消耗が激しいだけですよね。
ネットプレーの強化が、グランドスラム優勝への鍵になるなんてことも。
サービスゲームでいかに楽にポイントが取れるか!
錦織選手は、他の選手と比べると身長が高くない分、サーブ面では不利な部分はあります。ゆえに、錦織選手はサーブの強化が必要と、どうしても言われてしまいます。
他のトップ選手のようにバンバンエースを決めるサーブは打てなくても、ワイドスライスやセンターへのフラットサーブ、セカンドでのスピンサーブなど、年々進化しています。
相手に触られてもまともに返球できないコースにサーブを連続で決められたら、楽にサービスゲームをキープできるので、大事な場面でファーストサーブの確率を上げていけるかが鍵だと思います。
錦織選手が流れを奪われるパターンとして、サービスゲームでファーストサーブが1ゲーム通して全く入らない、1ゲームで2回もダブルフォルトをする、といったサービスゲームから崩れるパターンです。
ビッグ4相手だと、そういう隙を見せたら一気に流れを持って行かれます。リターン力のあるビッグ4相手だと、いいコースに決めないといけないと、なおさらプレッシャーがかかってしまうんですよね。
最後に
体力の強化、怪我をしないためのフィジカルの強化はもちろん、今回取り上げたようなプレー面での省エネプレーを混ぜながら、勝ち上がっていけるかがポイントになってくると思います。
そして、より万全に近い状態で、準決勝、決勝を迎える。
まだまだ進化中の錦織選手の来年の活躍に期待です。
今回はここまで。