ATPランキング解説

ATP(男子テニスツアー)ランキングの仕組み part3

ここまで、ATPランキングについて、仕組みや大会などの説明をしてきました。
今回は、ATP公式HPに載っている選手のランキングブレイクダウン表について、説明していきます。

ランキングブレイクダウン表について

早速、ATP公式HPの錦織選手のデータを見てみましょう。選手ごとに「RANKINGS BREAKDOWN」というのがあるので、それを開きます。
こちらに、過去52週間に出場した大会とポイントなどが記載されています。

実際の画像とは違いますが、こちらで似たような表を作ったので、それを使って説明していきます。

※「TOURNAMENT」について、実際は開催場所で記載されていますが、分かりやすいように日本語の大会名に書き換えています。

錦織選手の「RANKINGS BREAKDOWN」

WORLD CHAMPIONSHIP

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.11.14 ATPワールドツアー・ファイナルズ SF 200 2017.11.06
GRAND SLAMS

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.08.29 全米オープン SF 720 2017.09.11
2016.01.18 全豪オープン QF 360 2017.01.30
2016.06.27 ウィンブルドン R16 180 2017.07.10
2016.05.23 全仏オープン R16 180 2017.06.05
ATP WORLD TOUR MASTERS 1000

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.07.25 ロジャーズ・カップ F 600 2017.07.31
2016.03.21 マイアミ・オープン F 600 2017.04.03
2016.05.09 BNLイタリア国際 SF 360 2017.05.15
2016.05.02 ムチュア・マドリード・オープン SF 360 2017.05.08
2016.03.07 BNPパリバ・オープン QF 180 2017.03.20
2016.10.31 BNPパリバ・マスターズ R16 90 2017.11.06
2016.08.15 ウェスタン&サザン・オープン R16 90 2017.08.21
ATP WORLD TOUR 500

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.10.24 スイス・インドア F 300 2017.10.30
2016.04.18 バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル F 300 2017.04.24
2016.10.03 楽天ジャパン・オープン R16 45 2017.10.09
2016.06.13 ゲリー・ウェバー・オープン R16 45 2017.06.19
2016.02.22 アビエルト・メキシコ・テルセル R16 45 2017.02.27
BEST OF OTHER COUNTABLE TOURNAMENTS

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.02.08 メンフィス・オープン W 250 2017.02.13
NON-COUNTABLE TOURNAMENTS

DATE TOURNAMENT ROUND POINTS DROP DATE
2016.01.04 ブリスベン国際 QF 45 2017.01.09

ランキングブレイクダウン表の説明

まず、選手ごとに出場した大会の種類や出場数によって、カテゴリ数は違いますが、最大で6つのカテゴリに別れています。

・WORLD CHAMPIONSHIP:ATPワールドツアー・ファイナルズの結果
・GRAND SLAMS:グランドスラムの結果
・ATP WORLD TOUR MASTERS 1000:マスターズ1000の結果
・ATP WORLD TOUR 500:ATPワールドツアー・500シリーズの結果
・BEST OF OTHER COUNTABLE TOURNAMENTS:18大会ルールを満たすATP250やチャレンジャーなどの結果
・NON-COUNTABLE TOURNAMENTS:18大会ルールを満たさない大会の結果

次に、表の項目についての説明です。

・DATE:大会の開催日
・TOURNAMENT:大会名
・ROUND:大会の結果(「W」優勝者Winner、「F」準優勝Finalist)
・POINTS:獲得ポイント
・DROP DATE:ポイントの失効日(ポイントを獲得してから52週間で失効します)

錦織選手のランキングブレイクダウン表

錦織選手は、2015年をランキング8位で終えたので、2016年は出場義務大会のルールが適用されます。

  • WORLD CHAMPIONSHIP(200ポイント)
    錦織選手はATPワールドツアー・ファイナルズに出場。予選ラウンドロビンで1勝して、準決勝で敗退。18大会ルールの特別枠として、200ポイントが加算されます。
  • GRAND SLAMS(1,440ポイント)
    グランドスラム4大会、すべてに出場。
  • ATP WORLD TOUR MASTERS 1000(2,280ポイント)
    マスターズ9大会のうち、7大会に出場。
    表には載っていませんが、出場義務である上海ロレックス・マスターズを欠場したため、強制的に「0ポイント」として、ランキング対象の18大会に含まれています。
    モンテカルロ・マスターズも欠場しましたが、こちらは出場義務大会ではないため、ペナルティはありません。
  • ATP WORLD TOUR 500(735ポイント)
    5大会出場し、出場義務である4大会(1つは全米オープン後の大会)の条件を満たしています。
  • BEST OF OTHER COUNTABLE TOURNAMENTS(250ポイント)
    18大会ルールの中で、獲得ポイントが高かったメンフィス・オープン(ATP250)の結果が対象となります。
  • NON-COUNTABLE TOURNAMENTS
    ATPワールドツアー・ファイナルズを除き、錦織選手は19大会に出場しました。獲得ポイントが低いブリスベン国際(ATP250)の結果は、対象の18大会に含まれず、ポイントの合計に加算されません。

錦織圭:4,905ポイント(世界ランキング5位)

2016年のポイント計算をまとめると、こうなります。

錦織選手は、20大会に出場。
そのうちポイント加算の対象となる大会は、19大会(18大会+ファイナルズ)。
そのポイントの合計は、4,905ポイント。

ちょっと2017年に目を向けてみると、1月に行われる全豪オープンのポイント次第で、ランキングが大きく変わる可能性があります。
錦織選手の2016年の成績は、準々決勝敗退で360ポイントでした。
計算式:現在のポイント+(獲得ポイント-失効ポイント)

・準決勝に進出した場合:4905+(720-360)=5265ポイント
・優勝した場合:4905+(2000-360)=6545ポイント

現在のポイントを維持するには、最低でも準々決勝に進出しなければなりません。

※分かりやく説明するため、全豪オープン前にあるブリスベン国際の結果は、完全無視して計算しています。


ここまで3回の記事に分けて、ランキングの仕組みについて説明してきましたが、いろんな選手のデータを見たり、錦織選手の動向を追っかけたりして、理解を深めていただけたらと思います。

今回はここまでです。

-ATPランキング解説
-, ,